僕が子どもの頃、父や母の買い物に連れられて、よく高松のアーケードのある商店街に行ったことを思い出します。
長い・長いアーケードの終点には、三越がありまして、ここぞという「ハレの日」の買い物はここでするのが、高松に住む庶民の小さな夢だったのです。
その地下だったのか、エスカレーター下の小さなスペースには、靴や傘を直してくれる小さな工房がありまして、エプロンをかけたおじさんが、ソールに釘を打ち付けて直しているのを覚えています。そのそばでは、しゃがんだおじさんが靴を磨いていたのでした。
そう「大人の靴は、こんな風に大事に修理されて、またピカピカになって戻ってくるんだ・・・」なんて子どもながらに思っていました。
そして大人になった今、ウチにある革靴といえば、ペアスロープのライディングブーツを除くと、スーパーで売っている海外製のものばかり。決して悪い物じゃないんですけど、ソールを直してまた履こうなんて発想にはならないし、恥ずかしくてかの工房ようなリペア・ショップに持っていく勇気もない。まあ、チビるとおしまいの「使い捨て」なんですよネ。
でも、ウチで扱うR-01/02ブーツは、ちょっと違う。これは、子どもの頃に見たあの「大人の靴」なんです。昔見たあの工房に持っていっても、ちっとも恥ずかしくない。
「使い捨て」の靴を批判するつもりはないのですが、大事に物を使うという文化を、僕が父の世代から習ったように、ウチの子どもにも伝えていきたいなぁ・・・。
僕が作るウインターグローブも、もちろんリペア可能です。2〜3年使うと、革は柔らかくなじんで調子いいのに、インナーは傷みが出ることも。
そんなときは、インナー交換をおすすめしております。新品のインナーとフィルムで、保温力も取り戻せますし、なにせ革が柔らかくなっているので、操作性も新品時よりもいいんじゃないでしょうか。そういった意味では、「使い捨て」のグローブでは無いと思っています。
あなたの今お使いのウインターグローブは、使い捨て? それとも?
R-01/02ブーツについての詳しい情報はこちらをごらん下さい。
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オートバイ用グローブの専門店 屋島工房
〒761-0112香川県高松市屋島中町389-5
TEL 087-843-2704 (FAX兼用)
http://www.ohara-glove.com/
金・土・日・祝のみの営業(祝日は不定休)
営業時間 11:00〜19:00
香川県最大の発行部数を誇るメディアといえば「四国新聞」。そう、ウチも「折り込みチラシ」が他紙よりいっぱい入っているという、買い物好きな奥様の強いご希望により、愛読しているのであります。
その本日号(10月30日)の「ザ・ビジネス・トリビューン」という情報コーナーに屋島工房のことが、ちょこっと載っています。題して「オートバイグローブの専門店」と・・・。
はい、これをご覧になって興味を持たれたお客様・・・心より来店お待ちしております。
「買わなくっても全然OK、どんな店なのか覗いてみて下さいネ。」
もし買っていただいたら・・・職人が作る「今治タオル」をプレゼント(まだありますよ)。
11月は、ますますメディアに登場予定!!! ちょっとびっくりの展開になっていますので、ご期待のほどを・・・。詳細が決まり次第、ブログでご報告いたします。
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オートバイ用グローブの専門店 屋島工房
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営業時間 11:00〜19:00
先週の水曜日は、久しぶりのOFF。思い返すと、8月から全く休んでなかったんですねぇ。働き過ぎは良くないです。ハイ。
そこでリフレッシュのため、淡路島に出かけてきました。目的は、淡路島のいろんな産業を体験することと、おいしい食べ物を味わうこと。
体験の方は、近日中にペアスロープのグローブ・サイトに掲載中の一日二輪旅でご案内できると思います。
(いやぁ・・・この「一日二輪旅」は、最低2ヶ月に1回の更新をノルマに課していたのですが、今春からとんでもなく忙しさが増して、旅に出ることができなかったのでした。ご期待されていた皆様方、ハイ!スンマセン!)
淡路島で食べたのは、「あわぎゅう」こと淡路島牛丼。
牛丼と言えば、独身男性の味方、××家さんの味を思い浮かべるでしょうが、淡路島の牛丼は「セントラルキッチンで作られたものと、同系列に扱うのは失礼!」、これは全く別の食べ物なのです。
なぜ、淡路島で牛丼なのかというと、ここ淡路は、牛肉の一大産地。それもあの「但馬牛」の名産地なんです。そうそう、ウチの「屋島」シリーズも但馬牛を使っているのですが、肉も革も丁寧に育てられていて、いいものなんです。
それと忘れちゃならないのが、タマネギ。南あわじには、広大なタマネギ畑が広がっていて、収穫時期にはタマネギのニオイがプンプンするほど。
味わうと、ぜんぜん違うんです。ウチの食卓に出てくるものと。歯ごたえはシャキシャキしているのに、味は甘くジューシー。あえて立場は、牛肉の脇役なんですが、これだけでおかずになるぐらい美味い。
今淡路島では、牛丼キャンペーンを行っているようで、スタンプラリーも行っているそうです。
(うどんじゃないんだから、一日に何件も食べ歩きするなんて無理だって・・・)。
でも、たった一件でも大満足。今46件あるそうなので、お好みの一件で味わってみて下さい。
ちなみに僕が食べたのは、北淡の「そば処 和千里」さんでした。赤だし付きで¥850也。おためしあれ。
あわぎゅうの詳細はこちらから。
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営業時間 11:00〜19:00
写真は、ウインターグローブの指先をカットしたもの。
ウインターグローブは、複層構造になっていて、内側から手とふれあう起毛布、ウレタン、透湿・防水フィルム、革という順番で重ね合わされています。
このうち、主に保温の役割を担うのがウレタンです。写真でも見えるとおりウレタンによってツブツブに保持された空気層が断熱層となって、外からの冷たさを手に伝えにくくしています。
体温で暖められる空気層が断熱層になるためには、その空気が移動しないことが条件(スースー風が通るとダメなんです。ほら、みなさん寒い時には、セーターやフリースの上にウインドブレーカーを着るでしょ。それと同じです)。
ですから、革と透湿・防水フィルムで、外からの風が中に入って来ないようにしなければなりません。
そこで使われるフィルムは、一瞬ならビニールでも良いのですが、時間が経つと、手から発散される汗の行き場が無くなり、グローブの中が、汗でズクズクになっていきます。その汗が冷えると、ますます体温が奪われていきます。山用のグローブでは、この現象が凍傷や時には命取りになることも・・・。
ですから、冷たい風は入ってこず、汗だけ外に出すフィルムが必要になってきます。
ウチは、もっとも性能の高い(と言われる)、サイトスフィルムを使用しています。
さて、肝心な話なんですが、ウチでお客様が試着しているのを見て感じるのは、「自分の手のサイズよりも小さなサイズを選びがち」ということ。ウレタンは潰れるので、1サイズ分ぐらいは、小さなサイズが手に入るのですが、これは作り手からすると、間違った選び方。前述のウレタンを、あえて潰して使っているということなんです。
これでは断熱層は作れないのです。
ウインターグローブは、手にはめてみて、外からさわると「ぶよぶよ」弾力が残っているのが正解。特に冷えやすい指先は、少し長いぐらいがいいでしょう。その方が断熱効果が高いと思います。
いずれにせよ、少しゆったりしているぐらいの方が、暖かいグローブと言えるでしょう。僕は普段Mサイズなんですが、ウインターグローブで、何時間も高速を走る場合は、Lサイズを選ぶこともあります。
とにかく試着してみて下さい。疑問などがありましたら、コメント欄からもどうぞ・・・。
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営業時間 11:00〜19:00
グローブの皮革は、ほかのどの用途よりも、厳しい環境の中で使われます。
どしゃ降りの雨の中で使われたり、
汗がしたたり落ち、グローブ自身がズクズクになるような気温の中で使われたり、
極端に寒かったり、乾燥していたり、
そんな環境でありながらも、常にレバーやグリップと摩擦され続け、最悪の場合は、地面と喧嘩しても勝たなければ意味が無い・・・。
きわめて厳しい使われ方をしているのです。
ですから、素材の吟味はきわめて重要ですし、タンナー(革のなめし職人)とやり取りをして、素材の改良・改善を続けています。仮にモデル名は変わらなくとも・・・です。
写真は、とある撥水剤のテスト。革の表面で水をはじくと、痛みの原因となる水分が革に入ることが少なくなります。昔は、油分で水をはじいていたのですが・・・。
こんな基礎的なテストを、一年中製作の間の時間に続けています。
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営業時間 11:00〜19:00
屋島工房から電車に乗ること10数分、琴電瓦町の周辺には、長さでいうと西日本一(とも言われる)アーケードのある商店街があります。
今でこそ、郊外の方に客足を取られて、シャッターを閉じた店が多いのですが、時々はネオンサインが恋しくなるというもの。電車に乗ってふらりと出かけていくこともあります。
その商店街のもっとも人通りの多いとされる、南新町商店街に、一風変わった食堂が出現。その名は、「大日本社員食堂」。
昼は食堂、夜は居酒屋、店頭では野菜を売っている変な店なんですが、上の写真の見た目どおり、レトロなのかウケを狙ったのか?、パロディなのかシュールなのか?、いまいちコンセプトは不明なんですが、ランチにしろ居酒屋メニューにしろ、味は結構イケているのです。
おすすめは、野菜を使ったメニュー。「形は悪いが味にこだわった」地元の野菜を使っているそうです。僕は「トマトおでん」が好きだなぁ・・・。
一人でふらりと入るのも問題なさそうな雰囲気。財布に優しい値段設定で、まさに社員食堂なんです。
一度おためしあれ。(僕のお友だちがやっているのでした。「ブログで宣伝したよ、今度ビールおごってね!」)
●電 話 087-862-4660
●住 所 香川県高松市南新町8-3
●営業時間 11:00〜23:00(L.O.22:30)
●休 日 日曜日
より大きな地図で 大日本社員食堂・百姓一揆 を表示
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ウチのような、小さな小さなお店でも、いろんな所からお客さんが来てくれるのです(今日は埼玉から来られたお客様がいらっしゃいました)。
「何でウチの店をご存じになりました?」なんて不躾(ぶしつけ)な質問をすることもあるのですが、「雑誌に載っていたよ・・・」なんてお答えいただくことも多く、ウチの開店情報をわざわざ載せていただいた、二輪誌各社の皆様には、大変感謝しております。
僕・・・昔、雑誌の編集者をしていたことがありまして、最初に与えられる仕事が、この手の新店情報とか新製品の案内ページなんです。
編集部に送られてくるいろんな「ご案内」が書かれた文書を、ただひたすらに噛み砕いて、誌面に掲載する仕事なんですが、今考えると、とっても仕事をおろそかにしていました。
なぜって・・・、それはどんな小さな情報でも、載せてくれることを楽しみに、そして首を長くして待っている方々がいることを知らなかったから。情報の出し手の気持ちがわかっていなかったのです。これじゃダメなんです。
そして今、立場は変わり、いろんな雑誌の人にお世話になっています。
今、ウチとお相手してくれるどの雑誌の担当者も、仕事が丁寧だし、ホントに親切。
昔の僕を思い出すと恥ずかしくなってしまいます。「彼らみたいな良い仕事ができていたのかって?」
写真:はじめて地元のタウン誌にのせてもらいました。
上)ナイスタウン
下)TJかがわ
ちょっと載っていますので、買って読んでいただけるとうれしいです。ハイ。
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今年もウインターグローブの販売が始まりました。
写真は
(上)手袋用の素材としては、最も優れていると言われるニュージーランド産鹿革を用いたPG-29D
(下)基本的な防寒性を持ちつつも、操作性も満足させたいというユーザー向けのPG-29
PG-30、33も店頭に用意しております。
グローブの詳細なスペックはこちらをご覧下さい。(ペアスロープ社HPにリンクしています)
さて、手袋業界が忙しいのは、いつもこの時期で、私たちの白鳥工房にほど近いどの手袋屋さんも出荷に追われ、大変そうです。
そして今シーズン、手袋の売れ行きの吉凶を決めるのが、10月・11月の気温の推移。早く寒くなってくれると、手袋はどんどん売れ、その逆だと商品は、まったく動かないのです。
これが12月になってからだと、ちょっと遅く、初冬の暖冬傾向は、ワレワレにとっては痛手なのです。
それで手袋業界で、よく言われるのが太陰暦。太陰暦は3年に1回、暦のくるいを調整するために、閏(うるう)月をはさむのですが、「閏月が夏に入れられると、その年の夏は長い・・・」なんてよく言われます。つまり冬がやってくるのが遅くなり、手袋が売れなくなってしまうということなんです。
それが合理的な事柄なのか迷信なのかは、知りませんが、ここ何年かは、それがぴったり当たっているような??? 売れない原因を閏月のせいにしてしまうことも、よくある事です(笑)。
「そういや今年は閏を挟んでいるんだっけ?」、問われると、とっても気になります。
答えは、「YES」。
迷信で終わればいいのですが・・・。
ウチはもちろん国産なので、ウインターグローブの生産は、ほぼ、リアルタイムに行えます(2〜3週間後の動向を見ながら生産します)。でも11月を過ぎれば、生産は終了しますので、「寒くなって」からでは、商品が欠品することも・・・。できましたら、お早めにどうぞ。
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これは、屋島工房でお買いあげ頂いた人に差し上げているタオル。
ノベルティなんですが、そんじょそこらの安物タオルとは違って、織りから染色まですべてお隣の県の今治産。しかも、使ってこそナンボのタオル。初期段階の見た目よりも、何回か洗濯した後の、肌触り・吸水性・耐久性に重きをおいたものです。
品物は間違いありません。2回も今治へ行って、作っているところを、この目で確認したのですから。
百貨店で千円以上で売られているフェイスタオルと何ら遜色ないはずです。
と・・・今治タオルの自慢トークが、ここから店内で炸裂? するのですが(買われたお客さんに対して)、ある日の昼下がり、「どこから来られましたか?」と伺いますと、「今治です」と。
「いやぁ、今年の夏、このタオルを作りに今治へ行きましてねぇ。」なんて話していると、「僕はタオル屋なんです・・・」と。「えっ!」
あやうくその道のプロの方に、職人から聞いた受け売りタオル話と、タオル自慢をするところだったのでした。
まあ、そのことはともかくとしても、今治へ行ってタオル産業の現状を見ることができたのは、良い経験になったのでした。メディア等で聞く、今治タオルの評判と、肌で感じる今治の現状とのギャップと手袋産業との共通点など・・・。いずれココで、お話できれば・・・と考えています。
タオルは、1万円以上お買いあげの方に差し上げています。
タオルのプレゼントは2010年1月、終了いたしました。ありがとうございました。
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営業時間 11:00〜19:00
地元の新聞に、岡山名物の話題が乗っていました。
たいてい、岡山といえば「きびだんご」だったり、「ちらし寿司」だったり、時に「ママカリ」(酢漬けの小魚)なのですが、今回載っていたのは意外や意外にも「カツ丼」。
そのカツ丼が少し普通じゃないのです。
かなり濃厚なデミグラスソースをカツにかけいて、カツの下には湯通しされたキャベツがあります。普通カツにデミグラスソースをかける洋食店は、ありそうなのですが、それを丼にしてしまうところが、新しい。
ちょうどその新聞の記事を見ている時に、その会社の記者さんと出会うことがあったので、「本当に美味いの?」なんてリサーチすると、その人は絶賛!!! 身振り手振りで僕に美味さを伝えようとするのです。
そりゃ食べに行くしかない、ということで、後日、わざわざ岡山まで出かけてきました。
目指す店は、デミグラスソースカツ丼(長いのでデミカツ丼・なまってドミカツ丼)の元祖と呼ばれる味司野村(あじつかさのむら)。
岡山駅に近いということもあって、お昼時にはサラリーマンでいっぱい。
早速、ドミカツ丼を頼むと、ねっとりとした茶色のソースが掛けられたカツ丼が出てきました。
カツは、肉汁がたっぷり出てきて、味はイイですね。
問題は、このソースとのマッチング。ソースには、ほんのりと甘みがあって、見た目ほど味が重くない。
カツに味が勝っているわけでもなく、控えめすぎず、いい塩梅なのです。
ご飯とカツとキャベツとソース。こりゃ絶妙なバランスで、お互いが主張しあっているのです。
岡山へお越しの際は、ぜひお試しあれ。
岡山駅から路面電車に乗ること1駅。西川緑道公園駅の南に店はあります。
岡山の路面電車ってレトロな時代遅れの乗り物って考えていたのですが、新しい車両は床が低く乗りやすくて、きれいで、加速もすばらしい。わざわざ1駅なのですが、奮発して乗ってみたのでした。
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